Pngquantとは、Linux, Windows, macOSで使えるコマンドラインのPNG画像圧縮ツールです。
pngquant — lossy PNG compressor
GUIを起動することなく、端末から素早くPNG画像を圧縮するのに便利なのが、Pngquantコマンドです。
面倒なオプションを指定しなくても、PNG画像の透明度のアルファチャンネルを保持したまま非可逆圧縮され、標準使用で約70%もファイルサイズを削減できます。
画質の劣化は見た目ではほとんどわからない程度で、また、フォルダ内の画像をまとめて圧縮したり、追加オプションで画質などを細かく設定することもできます。
【動作確認 Ubuntu 18.04, pngquant 2.5.0】
Ubuntu 18.04で動作するPngquantは、以下のコマンドで標準リポジトリから簡単にインストールできます。
$ sudo apt-get install pngquant
pngquantコマンドの使い方は、いたってシンプルです。端末で圧縮したいPNG画像のあるフォルダを開いたら、そのファイル名を指定してコマンドを実行しましょう。
$ pngquant img1.png
同じフォルダに接尾辞「-fs8」が付いたファイル「img1-fs8.png」が生成され、これが圧縮後のファイルになります。
試しに、724KBのPNG画像を圧縮してみましたが、圧縮後のファイルサイズは252KBになり、65%も削減されました。画質の劣化は見た目ではほとんどわからない程度です。
複数のファイルを同時に圧縮したいときは、ファイル名を列記するだけです。
$ pngquant img1.png img2.png
また、フォルダ内にあるPNG画像をまとめて圧縮したいときは、例えば以下のようにフォルダを指定しましょう。
$ pngquant /home/ubuntuapps/test/*.png
非可逆圧縮なのであまりお勧めできませんが、「ext」オプションで拡張子を「.png」にして「force」オプションを加えれば、強制的に上書き保存することもできます。
$ pngquant --ext .png --force img1.png
pngquantコマンドは、自動で最適な圧縮方法を実行しますが、画質を明示的に変更したいときは、「quality」オプションを使います。
$ pngquant --quality=30-40 img1.png
この例では、最高画質「40」を満たすか超えるために必要な最低限の色を使用するように、pngquantに指示できます。もし、圧縮結果が最低品質「30」にも満たさない場合は、圧縮画像は保存されません。
ちょっとわかりにくいですが、よりサイズを抑えたいときには、低い数値を設定して試してみましょう。
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