Google Chromeなどのブラウザのキャッシュ、画像ビューアやファイルマネージャなどのサムネイル、アプリをインストールした際に残されるAptパッケージのキャッシュ、また、アプリをアンインストールしたときに残留する孤立ファイルや古いカーネルなど、Ubuntuを使っていると様々な不要ファイルがディスク上に溜まっていきます。
Ubuntu 18.04には、これらの不要ファイルを簡単かつ安全に削除するための代表的なGUIアプリが3つあります。
最低限の不要ファイルを削除するための基本ツール「Ubuntu Cleaner」、より多くの項目を削除できる「BleachBit」、そして孤立して使われていないライブラリなどを削除する「GtkOrphan」です。
以下、それぞれのアプリの基本的な使い方を紹介するので、用途に合わせて選ぶようにしましょう。
シンプルなツリー構造から削除項目をチェックしていくだけで、簡単に不要ファイルを削除できるのが、Ubuntu Cleanerです。
インストールは、端末から以下のコマンドを実行して、公式PPAを追加して行います。
$ sudo add-apt-repository ppa:gerardpuig/ppa $ sudo apt update $ sudo apt install ubuntu-cleaner
Ubuntu Cleanerを起動すると、ウィンドウ左側のツリーに「Apps」「Personal」「System」の3つのカテゴリが表示されます。
それぞれのカテゴリには、以下のような削除項目があります。
チェックすると削除される容量が表示されるので、「Clean」ボタンで不要ファイルを削除しましょう。
ウェブブラウザ以外のアプリのキャッシュ、システムの一時ファイルやゴミ箱のファイル、また、Windowsからファイルコピーしたときにできる隠しファイルThumbs.dbやmacOSの隠しファイル.DS_Storeなど、細部にわたって不要ファイルを削除できるのが、BleachBitです。
Ubuntu 18.04の標準リポジトリに含まれているので、Ubuntuソフトウェアから「bleachbit」で検索するだけでインストールできます。
使い方は、まず、「サムネイル」「システム」「ディープスキャン」など左側のツリーからカテゴリを選ぶと、右側にそれぞれの項目の詳細説明が表示されます。
説明を読んで問題なければ、左ツリーから削除する項目をチェックしていきましょう。
一通り不要ファイルのチェックが済んだら、ツールバーの「プレビュー」ボタンをクリックします。
すると、削除されるファイルがリストアップされ、増加するディスク容量と削除されるファイル数がわかるので、確認してから「削除」ボタンで削除を実行しましょう。
Ubuntuで様々なアプリのインストールとアンインストールを行っていると、以前は使われていたが今は使われていないライブラリなど、孤立したパッケージ(Orphaned Packages)が残ることがあります。
これらの孤立したパッケージを検出して削除することに特化したアプリが、GtkOrphanです。
GtkOrphanもUbuntu 18.04の標準リポジトリに含まれているので、Ubuntuソフトウェアから「gtkorphan」で検索するだけでインストールできます。
GtkOrphanは、完全に管理者権限で動作するアプリです。管理者パスワードを入力して起動すると、自動的に孤立したパッケージがチェックされ、「Orphaned packages」タブにリストアップされます。
リストから削除するパッケージをチェックして「OK」ボタンを押すと、確認メッセージが表示されるので、「はい」ボタンで削除を実行しましょう。
また、一旦孤立したパッケージをすべて削除しても、さらに不要になるパッケージが見つかる場合があります。
その場合は、リストに「No orphaned libraries found」と表示されるまで、チェックと削除を繰り返しましょう。
なお、Ubuntuソフトウェアなど通常のチャンネルからではなく、個別でdebパッケージからインストールしたライブラリなどがある場合は、それらが検出されることがあるため、削除には十分注意してください。
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