Ubuntu 20.04で使用しているハードディスクの健康状態をチェックしたいときにおすすめなのが、GSmartControlです。
SMART(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)とは、ハードディスクの自己診断機能のことで、比較的新しいハードディスクにはすべて内蔵されています。
UbuntuにはSMARTデータを使ってハードディスクの制御と監視を行うパッケージ「smartmontools」があり、その中に含まれているユーティリティー「smartctl」のGUIフロントエンドがGSmartControlになります。
GSmartControlを使えば、ハードディスクの総起動時間や読み込みエラー等の問題がないかを、簡単に調べることができます。
【動作確認 Ubuntu 20.04, GSmartControl 1.1.3】
Ubuntu 20.04で動作するGSmartControlは標準リポジトリに含まれているので、端末から以下のコマンドでインストールできます。
$ sudo apt install gsmartcontrol
GSmartControlを起動すると、メインウィンドウが開いて、現在接続されているハードディスクやパーティションが表示されます。
各ドライブを選択したときに、「Enable SMAT」がチェックされていればSMART対応ハードディスクです。
自己診断テストを実行するには、ドライブアイコンの右クリックメニューから「Perform Tests」を選びましょう。
「Test Type」リストから実行するテストの種類を選びます。
「Short Self-test」と「Extended Self-test」の2種類がありますが、「Extended Self-test」は2時間以上かかるので、まずは短時間で終了する「Short Self-test」を実行してみましょう。
そのまま「実行」ボタンをクリックすれば、自己診断テストが開始されます。
テストが完了して「Test Result: Completed without error」と表示されれば、そのハードディスクの状態は健全だということになります。
また、SMARTデータの詳細は「Attributes」タブで参照することができます。
問題があるSMARTデータは、ピンクや赤の色付きで表示されるので、色がついていなければとりあえず安心ということですね。
なお、各データの説明は、マウスオーバーしたときのツールチップで確認できます。例えば、「Power-On Time」の「Raw value」はハードディスクに電源が入っていた総時間です。
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