Gnome Partition Editor(GParted)とは、SourceForge GParted Projectが提供する、Ubuntuのハードディスクをフォーマットするためのアプリケーションです。
レビューバージョン | インストール方法 | 起動方法 |
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GParted 0.3.8 | アプリケーションの追加と削除から「gparted」で検索 | システムメニューのシステム管理から |
GPartedでは、USBハードディスクを、Ubuntu標準のファイルシステム ext3(イーエックスティースリー)にフォーマットできます。
※Ubuntu 9.10 から標準フォーマットが、ext4に変更になりました。
Windowsのファイルシステム(ハードディスクなどの記憶装置のデータ管理方式)といえば、FAT32やNTFSですが、Ubuntuでは標準ファイルシステムにext3を採用しています。
ext3のメリットは、フラグメンテーション(ディスクの断片化)が発生しにくいところです。
ハードディスクを使い込んでくると、フラグメンテーションが発生して、ファイルが分割保存されるようになります。そのためハードディスクの読み書き速度が低下し、また、ハードディスクのヘッド移動にも負荷がかかるため、ハードディスクの物理的な故障につながる可能性もあります。
市販のUSBハードディスクは、一般的にFAT32でフォーマットされているので、Ubuntu専用で使いたい場合は、ext3にフォーマットします。
※USBハードディスクをWindowsと共有で使いたいときは、WindowsとUbuntuの両方で読み書きできるFAT32のままで使いましょう。
GPartedを起動したら、右上のデバイス一覧からフォーマットするUSBハードディスクを選びます。
UbuntuにはWindowsと違って、「Cドライブ、Dドライブ・・・」というのはありません。
SATAのハードディスクの場合、1台目が「sda」、2台目が「sdb」、以下「sdc・・・」という名前のデバイスファイルとして「/dev」ディレクトリに配置されます。また、「sda1, sda2」という続き番号はパーティションの番号を表します。
例えば、SATA内蔵ハードディスクが1台のPCの場合、内蔵ハードディスクは「/dev/sda」で、接続したUSBハードディスクは「/dev/sdb」となるので、リストからは「/dev/sdb」を選びます。
フォーマットするUSBハードディスクを選択したら、「パーティション」メニューから「アンマウント」を選びます。
もう一度USBハードディスクを選択して、「パーティション」メニューから「フォーマット」-「ext3」を選びます。
画面下に「/dev/sdb1をext3としてフォーマット」と表示されていることを確認します。
ここまでの操作は、フォーマットの操作を指定しただけなので、取り消すことができます。
フォーマットを実行するには、「編集」メニューから「全ての操作を適用」を選択します。操作を適用した後は、取り消しできないので十分に注意しましょう!
GPartedでext3にフォーマットしたUSBハードディスクに書き込もうとすると、「権限がない」というメッセージが表示され、書き込むことができません。
ext3フォーマットのUSBハードディスクに書き込むには、アクセス権を変更する必要があります。
フォーマットしたUSBハードディスクをPCに再接続して、右クリックからプロパティを選びます。「Volume」タブでマウントポイントを確認します(通常は /media/disk)。
Ubuntuの端末から「$sudo nautilus」と入力し、管理者権限でファイルブラウザを起動し、マウントポイントを表示します。
USBハードディスクのフォルダ(ここでは /media/disk)を右クリックして、プロパティを開き、「アクセス権」タブを表示します。
「所有者」をログインユーザー名に変更し、「フォルダのアクセス権」から「作成と削除」を選びます。
また、「グループ」もログインユーザー名に変更し、「フォルダのアクセス権」から「アクセスのみ」を選びます。
「これらの権限をフォルダ内のすべてのファイルに適用する」ボタンをクリックして、プロパティを閉じます。
このようにアクセス権を変更すれば、ログインした一般ユーザーでも、ext3フォーマットのUSBハードディスクに読み書きできるようになります。
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