Ubuntuのコードネームの頭文字が、アルファベット先頭の「A」に戻りました。
Ubuntuの歴史を振り返ってみるとわかりますが、実は「A」で始まるコードネームは、Ubuntu 17.10が初めてになります。
Ubuntu 17.10では、標準デスクトップ環境がUnityからGNOMEに戻るので、「原点に戻って最初から」という意味では、ちょうど良いタイミングではないでしょうか。
Ubuntu 17.10 Artful Aardvark ReleaseNotes https://wiki.ubuntu.com/ArtfulAardvark/ReleaseNotes
Ubuntu 17.10のコードネームは「Artful Aardvark(アートフル・アードバーク)」です。
Artfulは「ずるい」「狡猾な」という意味で、Aardvarkはアフリカのサハラ以南に生息する、突き出た鼻とウサギのような耳が特徴のツチブタのことなので、日本語のコードネームは「狡猾なツチブタ」ですね。
Ubuntu 17.10は、GNOME 3を標準デスクトップに採用した、最初のバージョンになります。
今のところ予定される新機能や変更点は、以下の通りです。
どうやらGNOME Shellそのままというはけではなく、Unityとミックスしたような外観のデスクトップになりそうですね。
Ubuntu 17.10のファイナルリリースは、2017年10月19日(木)に予定されています。
Ubuntu 17.10 Artful Aardvark ReleaseSchedule https://wiki.ubuntu.com/ArtfulAardvark/ReleaseSchedule
Ubuntu 17.10のサポート期間は、2018年7月までの9ヶ月間です。
次の長期サポート版であるUbuntu 18.04 LTSのリリースが2018年4月に予定されているので、それまでの半年間、最新のGNOMEを使いたいという場合はインストールしてみましょう。
私はUbuntu 16.04以来久々に、クリーンインストールする予定です。
※ Ubuntuのリリースは、2004年10月に最初のバージョン4.10がリリースされて以来、半年に1回、4月と10月にリリースされています。
※ Ubuntuのバージョン番号は、リリースされた日の「西暦+月」を表しています。
※ Ubuntuのコードネームは、頭文字が同じ「形容詞+動物」のコードネームが付けられ、6.06 LTS Dapper Drake以降は、アルファベット順になっています。
※ 形容詞部分の正式な日本語訳というのはないので、こちらで訳しています。
Ubuntuのコードネームの頭文字も、ついに最後の「Z」になりました。
Ubuntu 17.04のコードネームは「Zesty Zapus(ゼスティ ザプス)」です。
Zapusとは、北米に生息するトビハツカネズミのことで、現存する哺乳動物では唯一、合計18の歯を有するそうです。
日本語のコードネームは「活発なトビハツカネズミ」ですかね。
Ubuntu 17.04のファイナルリリースは、2017年4月13日(木)に予定されています。
Ubuntu 17.04 ZestyZapus ReleaseSchedule - Ubuntu Wiki https://wiki.ubuntu.com/ZestyZapus/ReleaseSchedul
Ubuntu 17.04 ZestyZapus ReleaseNotes - Ubuntu Wiki https://wiki.ubuntu.com/ZestyZapus/ReleaseNotes
Ubuntu 17.04では、Linux kernel 4.10, GNOME 3.24 (Nautilusなど一部除く)が採用されます。
デスクトップ環境は、Unity 7がデフォルト、Unity 8は開発者向けのプレビュー版がインストールされます。
システムの大きな変更点としては、新規インストールの場合、SwapパーティションがSwapファイルに置き換わります。
また、Ubuntu 18.04では、すべてのパッケージをsnapに置き換える予定ですが、Ubuntu 17.04ではaptと混在することになります。
既知の問題点としては、Unity 7のNautilusファイルマネージャで画像ファイル(jpg, png)のサムネイルが生成されない(つまりデスクトップ上にも表示されない)という致命的なバグがあります。
Bug #1665602 “nautilus no thumbnails for .jpg and .png”: https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/gdk-pixbuf/+bug/1665602
また、Unity 8セッションでは、プリントスクリーンキーを押すと、画面がフリーズするというバグも報告されています。
Bug #1525285 “Unity8 deadlock when trying to screenshot ”: https://bugs.launchpad.net/canonical-devices-system-image/+bug/1525285
いよいよUbuntuのコードネームも「Y」まできましたね。残すところあと「Z」の1つだけです。
Ubuntu 16.10のファイナルリリースは、2016年10月13日(木)に予定されています。
YakketyYak ReleaseSchedule - Ubuntu Wiki https://wiki.ubuntu.com/YakketyYak/ReleaseSchedule
コードネームは「Yakkety Yak(ヤケティ・ヤック)」、年配の方ならコースターズの名曲「Yakety Yak(ぺちゃくちゃしゃべる、騒々しい会話)」を思い浮かべると思います。
「Yak」は、全身が長い毛で覆われた中央アジア産の野牛のことなので、日本語のコードネームは「騒々しいヤク」にとしてみました。
Ubuntu 16.10のデフォルトデスクトップ環境はUnity 7のままで、今回もUnity 8の採用は見送られています。
Ubuntu 16.04から引き続き、Ubuntu 16.10でもISOイメージは64bit版のみの提供になります。
32bit版のISOイメージ(i386 ubuntu-desktop.iso)は提供されず、インストールはネットブートとクラウドイメージに限定されます。
また、将来的には、次のLTSであるUbuntu 18.04で、完全にi386 kernelのサポートを終了する方向で議論されています。
Installation Media and supportability of i386 in 18.04 LTS https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-devel-discuss/2016-June/016661.html
Ubuntu 16.04 LTSのリリーススケジュールとコードネームが発表されました。
Ubuntu 16.04 LTSのファイナルリリースは、2016年4月21日に予定されており、そのコードネームは「Xenial Xerus(ジーニアル ジリス)」です。
XenialXerus ReleaseSchedule - Ubuntu Wiki https://wiki.ubuntu.com/XenialXerus/ReleaseSchedule
「Xenial」は「ホストとゲストの良好な関係」の意味で、わかりやすい英語では「hospitable」に訳されます。
また、「Xerus」は東アフリカの乾燥地帯に生息する、ネズミ目リス科アラゲジリス属のプレーリードックに似た動物です。
そのため、日本語のコードネームは「もてなしのよいアラゲジリス」としてみました。
Ubuntu 16.04 LTSの大きな変更点として、長年親しんだUbuntuソフトウェアセンターがなくなり、「GNOME Software」に置き換わります。
また、今まで全く必要性を感じなかった、Dashのオンライン検索ですが、やっとUbuntu 16.04からはデフォルトで無効に設定されます。
デスクトップ環境は、従来通りのUnity 7とX Window Systemでリリースされ、Unity 8とMirディスプレイサーバはオプションとして提供されるようです。
2015年10月22日にリリース予定のUbuntu 15.10のコードネームは、Wily Werewolf(ウィリー・ワーウルフ: ずる賢い人狼)です。
Ubuntu 15.10 Wily Werewolf ReleaseSchedule https://wiki.ubuntu.com/WilyWerewolf/ReleaseSchedule
ワーウルフとは、ファンタジーの世界ではおなじみの「人狼」「狼男」のことですね。
Ubuntu 14.10 Utopic Unicornに続いて、今回の10月リリースにもコードネームに伝説の生物が登場しました。
アルファベットも終わりに近づいてきたので、今後も神話や伝説の生き物が続くのでしょうか?
UIの変化としては、Ubuntu 11.04以降に採用されていたUnityのオーバーレイスクロールバーが、Gnomeのオーバーレイスクロールバーに置き換わります。
Unityのオーバーレイでは、マウスポインタをウィンドウの右端に移動したときに、小さなスクロールバーが表示されましたが、Gnomeのオーバーレイでは、常に右端全体に細いスクロールバーが表示され、マウスオーバーで太く変化するようになります。
Ubuntu 15.04からは、グローバルメニューからLIM (Locally Integrated Menus)がデフォルトになりましたし、どうやらウィンドウ周りのUIが、Unity以前の操作性に戻る傾向にあるようです。
私もそうですが、やはり多くのユーザーはモダンなUIよりも、クラッシックなUIを好むということでしょうか。
Ubuntu 15.10には、Linux kernel 4.2.1、 Unity 7.3.2、GNOME 3.16が搭載される予定です。その他に大きな変更はなく、Ubuntu 16.04 LTSに向けてのバグフィックスが中心のリリースになっています。
ベルベットモンキーとは、アフリカ南西部に分布しているオナガザル科のサルで、顔の周りのフサフサした白い毛と、体長と同じぐらい長い尾が特徴です。
「Vivid Vervet ビビッド・ベルベット」なので、日本語のコードネームは「鮮明なベルベットモンキー」としてみました。
Ubuntu 15.04では、Unityのメニューをマウスオーバーなしで常に表示するオプションが追加される予定です。
また、Ubuntu 14.04, Ubuntu 14.10と、公式リポジトリから削除されていたffmpegが、Ubuntu 15.04では公式リポジトリからインストールできるようになります。
Ubuntu 15.04は、2015年4月23日にリリース予定です。
VividVervet ReleaseSchedule - Ubuntu Wiki https://wiki.ubuntu.com/VividVervet/ReleaseSchedule
Ubuntu 14.10のコードネームとリリーススケジュールが公表されました。
Ubuntu 14.10のコードネームは、「Utopic Unicorn(ユートピック ユニコーン)」です。
ユニコーンとは、白い馬の姿をして一本の真っ直ぐにとがった角をもつ動物のことで、ファンタジーの世界ではお馴染みですね。
Ubuntuのマスコットとして神話の世界の動物が登場するのは、初めてのことです。
Ubuntu 14.10のリリースは、2014年10月16日に予定されています。
UtopicUnicorn ReleaseSchedule - Ubuntu Wiki https://wiki.ubuntu.com/UtopicUnicorn/ReleaseSchedule
タールとは、中央アジアの山岳地帯に生息する、三日月形の短い角をもったヤギに似た動物のことです。
「Trusty Tahr: トラスティー・タール」なので、日本語名は「頼りになるタール」ですね。
新たにデフォルトで「GNOME Classic session」がインストールされ、ログイン画面から切り替えて使うことができます。
結局、Ubuntu 14.04 LTSからのローリングリリースは、採用されませんでした。Ubuntu 14.10以降もスタンダードリリースが予定されています。
LTS - Ubuntu Wiki: https://wiki.ubuntu.com/LTS
Ubuntu 14.04 LTSは、2014年4月17日にリリース予定です。
Ubuntu 14.04 Trusty Tahr - Release Schedule: https://wiki.ubuntu.com/TrustyTahr/ReleaseSchedule
サラマンダーというのは、現実世界ではサンショウウオ、ファンタジーの世界では火トカゲのことです。
「Saucy Salamander: ソーシー サラマンダー」なので、日本語名は「生意気なサンショウウオ」としてみました。
Ubuntuのマスコットに両生類が登場するのは、Ubuntu 6.10 Edgy Eft (神経質なイモリ)以来2度目ですね。
Ubuntu 13.10からの大きな変更点としては、デフォルトブラウザがFirefoxから「Chromium(Google Chrome開発のベースとなるオープンソースのブラウザ)」に変更になる予定です。
Chromium as default browser: https://blueprints.launchpad.net/ubuntu/+spec/foundations-1305-chromium-default-browser
また、ローリングリリース採用による、最後のNon-LTSとなるかが注目されるところですね。
Ubuntu 13.10は、2013年10月17日にリリース予定です。
Ubuntu 13.10 Release Schedule: https://wiki.ubuntu.com/SaucySalamander/ReleaseSchedule
カコミスルという発音しにくい名前は、しましまの尾っぽを持つアライグマ科の動物のことです。
Ubuntu 13.04は、2013年4月25日にリリース予定です。
Ubuntu 13.04 Release Schedule: https://wiki.ubuntu.com/RaringRingtail/ReleaseSchedule
ケツァールは、某北海道の旅番組で見た方も多いのでは? それにしても、Ubuntuのマスコットは希少動物の宝庫ですね。
イメージサイズが増加したため、初めてライブDVDが必要になったバージョンです。
また、Amazonとの提携で、Unity LauncherにAmazonアイコンが表示されたり、Dashの検索結果にAmazon商品が表示されるようになりました。
Unityを採用した初のLTSです。ここにきてやっと、Unityが安定して使えるようになりましたね。
Unityが使いにくく、安定しなかったので、代わりにCinnamonを使っていました。
デスクトップ環境にUnityを採用した、最初のバージョンです。新しいインターフェースに、戸惑った方も多いのでは?
この10月リリースも、動作が不安定でよくフリーズしましたね。途中から10.04 LTSに戻しました。
3代目のLTSです。本屋でも、Ubuntu関連の書籍を見かけるようになり、Ubuntuの認知度が上がってきましたね。
なにかと動作が不安定なバージョンでしたね。これ以降、私の中では「Ubuntuの10月リリースは動作が不安定」というイメージがあります。
ブログ「Ubuntuアプリのいいところ」をはじめたのが、このバージョンからですね。
私がはじめてインストールしたUbuntuです。こんなにあっさりLinuxがインストールできるのかと、感動したのを覚えています。
両生類のマスコットは、どうなんでしょうね? 今のところ、唯一これだけです。
Ubuntu初のLTSですね。6月リリースは、今のところ6.06だけです。このバージョンから、コードネームがアルファベット順になりました。
Ubuntuの記念すべきファーストリリースのマスコットは、イボイノシシ。南アフリカに生息している代表的な動物だからでしょうか?
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