Ubuntu 13.10 Saucy Salamander(生意気なサンショウウオ)が、2013年10月17日に正式リリースされました。
ここでは、Ubuntu 13.10のインストールと、Ubuntuを快適に使うためのインストール直後のシステム設定を紹介します。
Ubunt 13.10のカーネルのバージョンや新機能、既知の問題などは、Ubuntu 13.10のリリースノートを参照してください。
SaucySalamander/ReleaseNotes - Ubuntu Wiki https://wiki.ubuntu.com/SaucySalamander/ReleaseNotes
Ubuntu 13.10をインストールするには、まず、「Download Ubuntu Desktop」にアクセスして、Ubuntuのディスクイメージをダウンロードします。
Download Ubuntu Desktop: http://www.ubuntu.com/download/desktop
Ubuntu 13.10から64bit版が推奨になりましたが、Windows 7プレインストールマシンなど、メモリが2GBであれば、従来どおり32bit版をダウンロードしましょう。
ディスクイメージのダウンロードが完了したら、ISOイメージをDVDに書き込み、ライブDVDを作成します。
Windows, OS X, UbuntuそれぞれのOSでのライブDVDの作成方法は、「Download Ubuntu Desktop」ページの右側にある「How to burn a DVD」を参照してください。
ライブDVDでUbuntu 13.10を起動したら、使用言語から「日本語」を選択して、「Ubuntuを試す」ボタンをクリックします。
必ず、「モニターの表示に問題ないか」「無線LANは接続できるか」「キーボードやマウスは正常に動作するか」など、一通り周辺機器の動作をチェックしてください。
ライブDVDでの動作確認が済んだら、ランチャーの「Install Ubuntu 13.10」アイコンをクリックして、Ubuntuのインストールを開始します。
Ubuntu 13.10のインストールには、約6GBの空きディスク容量が必要です(システム要件では最低10GB)。電源とインターネット接続を確認したら、「続ける」ボタンで次に進みます。
PCにインストールされているOSが自動検出されるので、インストールの種類を選択しましょう。
オプションは、一番上から「Ubutnuのアップグレード」「他のOSとデュアルブート」「クリーンインストール」です。
また、既にUbuntuがインストールしてあるパーティションに、Ubuntu 13.10をクリーンインストールしたいときは、「Something else」を選んで次に進みます。
例えば「/dev/sda1」など、インストール先のパーティションの編集を開いたら、利用方法から「Ext4」を選択します。
「パーティションの初期化」をチェックして、マウントポイントから「/(ルート)」を選びます。
「インストール」ボタンをクリックすると、Ubuntuのインストールが開始されます。
「住んでいる地域」と「キーボードレイアウト」が自動検出されるので、確認したら次へ進みます。
Ubuntuにログインするときの、ユーザー名とパスワードを入力します。
Ubuntuのクラウドサービス「Ubuntu One」へのログイン情報の入力画面が開きます。
特にここで新規アカウントを作成したり、ログインする必要はないので、「Log in later」ボタンでスキップしましょう。
あとは、スライドショーを見ながら、インストールが完了するのを待ちましょう。Ubuntuのインストール時間は、30分程度です。
インストールの完了メッセージが表示されたら、「今すぐ再起動する」ボタンをクリックします。
DVDがイジェクトされるのを確認したら、「Enter」キーでハードディスクからUbuntuを起動してみましょう。
「半角/全角」キーを押しても日本語入力ができないときは、日本語入力を「Anthy」に変更しましょう。
Ubuntu 13.10で新しくなった言語アプレットをクリックして、メニューから「Text Entry Settings」を選びます。
左側の言語リストで、「日本語(Anthy)」の優先順位を一番上に移動します。
また、パネルアイコンから「Anthy」を選べば、日本語入力できるようになります。
Ubuntu Unityで、ローカル/オンラインを含めて、あらゆるアプリやファイルの検索機能を提供しているのが、「Dash」です。
Amazonの商品など、オンラインの検索結果を無効して非表示にしたいときは、まず、パネル右上のシステムアイコンから、「システム設定」を開きます。
次に、「セキュリティとプライバシー」アイコンをクリックして、「Search」タブを選びます。
「Dashで検索するとき: オンラインの検索結果を含める」をオフにすれば、Dash検索にAmazonなどが表示されなくなります。
Ubuntu Unityには、「Zeitgeist(ツァイトガイスト)」という、ユーザーのアクティビティを記録して、データベース化するサービスが搭載されています。
Dash検索やファイルマネージャに、最近使ったファイルを表示させたくないときは、「セキュリティとプライバシー」の「ファイルとアプリケーション」タブを選びます。
「Record file and application usage」をオフにして、「Clear Usage Data」ボタンから、今までの記録を削除しておきましょう。
Dashで、ビデオ、ミュージックなど、カテゴリ別の検索結果を表示する機能が「Lens」です。
Lensそのものには検索機能が無いため、それぞれのLensには1つ以上の検索エンジンが搭載されており、それを「Scope」といいます。
Ubuntu 13.10には、デフォルトで、「ビデオ」「ミュージック」「フォト」などのLensがインストールされていまが、日本語検索は使い勝手がよくないため、これらのLensをアンインストールして、Dashを軽量化しましょう。
まず、Ubuntuソフトウェアセンターから「Synaptic」で検索して、「Synapticパッケージマネージャ」をインストールします。
Synapticを起動したら「状態」ボタンをクリックして、「インストール済」を選択します。
「Lens」や「Scope」で検索すると、インストール済みのものが表示されます。
「unity-lens-photos」「unity-lens-music」「unity-lens-video」「unity-lens-friends」、また、「unity-scope-video-remote」など、使わないものは右クリックメニューから「完全削除指定」を選んで、アンインストールしましょう。
Ubuntu 13.10を使っていると、「残念ながら、Ubuntu 13.10で内部エラーが発生しました。」と表示されることがあります。
ダイアログのオプションで「今後、この問題は無視する」を選んでも、再度表示されてしまいます。
「apport」という、クラッシュレポートを自動生成するデバッグツールを無効にすることで、内部エラーやアプリがクラッシュしたときのダイアログを非表示にできます。
端末から以下のコマンドを実行して、「apport」ファイルを開きます。
$ sudo gedit /etc/default/apport
apportには、以下の内容が記述されています。
# set this to 0 to disable apport, or to 1 to enable it # you can temporarily override this with # sudo service apport start force_start=1 enabled=0
一番下の行を「enabled=0」に変更して、apportファイルを保存すれば、以後、内部エラーのダイアログが表示されないようになります
Ubuntu 13.10では、アイドル時間が5分経過すると、画面が暗くなりロックされるように設定されています。
スクリーンセーバーをオフにするには、「システム設定」の「画面の明るさとロック」を開きます。
「画面を暗くして節電する」オプションをオフに、また、「次の時間アイドル状態が続けば画面をオフにする」リストから「しない」を選びます。
また、「ロックする」オプションも「オフ」にしておきましょう。
Ubuntu 13.10のフォントサイズはすこし小さめなので、大きくしたいときは「Unity Tweak Tool」を使いましょう
Ubuntuソフトウェアセンターからを「Unity Tweak Tool」インストールして起動したら、「Fonts」アイコンをクリックします。
「デフォルト」フォントと、「ウィンドウタイトルのフォントを」変更すれば、デスクトップのフォントサイズが変わります。
Ubuntuのパッケージを提供するサーバーを最適化して、アプリのインストールを高速化しましょう。
Synapticを起動して、「設定」メニューから「リポジトリ」を選んで、「ソフトウェアソース」を起動します。
「ダウンロード元」は、デフォルトで「日本のサーバ」になっていますが、リストから「その他」を選びます。
「最適なサーバーを探す」ボタンをクリックすると、最適なサーバーが選択されるので、「サーバーの選択」ボタンをクリックします。
ダウンロードサーバーを変更したので、ツールバーの「再読み込み」ボタンで、パッケージ情報を更新しておきましょう。
例えば、Ubuntu 13.04のインストール直後の状態で、mp4動画を再生しようとすると、「必要なプラグインが見つかりません」と表示されて、再生できません。
Ubuntu 13.04で動画や音楽ファイル、また、DVDを再生するには、「Ubuntu restricted extras」をインストールする必要があります。
Ubuntuソフトウェアセンターから「Ubuntu restricted extras」をインストールすれば、再生に必要なコーデックがインストールされ、動画や音楽ファイル、著作権制限のないDVDが再生できるようになります。
さらに著作権制限のある市販のDVDを再生するには、端末から以下のコマンドを実行します。
$ sudo /usr/share/doc/libdvdread4/install-css.sh
「libdvdcss2」がインストールされ、市販のDVDでも再生できるようになります。
関連記事
同じカテゴリの最新記事
Copyright © 2009-2020 Ubuntuアプリのいいところ. All Rights Reserved.
コメントの投稿