Snapパッケージとは、CanonicalがUbuntu 16.04より新たに導入した、より安定してセキュアなパッケージシステムのことです。
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Snapパッケージは、既存のDebパッケージとは異なり、他のライブラリなどに依存することなく依存関係を1つのパッケージで完結できます。
そのため、アプリの開発者の負担が減り、システム変更に対応しやすくなるなどのアドバンテージがあると言われています。
Ubuntu 16.04のリリース時点で、すでに利用可能なSnapパッケージがいくつか提供されており、専用の「snap」コマンドを使えば、簡単に検索してインストールすることができます。
「snap」コマンドは、UbuntuなどのLinuxでおなじみの「apt-get」コマンドと同じような使い方ができます。
まず、Ubuntu 16.04で利用できるSnapパッケージを検索するには、端末から「snap find」コマンドを実行しましょう。
$ snap find
すると、利用可能なSnapパッケージの一覧が、パッケージ名、バージョン、説明の順に表示されるので、インストールしたいパッケージを探してみましょう。
Snapパッケージをインストールするには、管理者権限で「snap install」コマンドに続けて、パッケージ名を指定します。
ここでは、シンプルなメモ帳アプリ「Notes」をインストールしてみます。
$ sudo snap install notes
apt-get installとは違い、ダウンロードやインストールの進捗が1行で表示されます。
アプリの起動は、Dashから「notes」で検索するだけです。
また、ホームフォルダには「snap」フォルダが生成され、ここにアプリの設定ファイルが格納されます。
Ubuntu 16.04にインストールされているSnapパッケージを一覧表示したいときは、「snap list」コマンドです。
$ snap list
実行結果からわかるように、Ubuntu 16.04の「ubuntu-core」には、すでにSnapパッケージが使用されています。
Snapパッケージのアプリを最新版にアップデートしたいときは、パッケージを指定して管理者権限で「snap refresh」コマンドを実行します。
$ sudo snap refresh notes
「error: cannot perform the following tasks」とエラーが表示されますが、その後に続くメッセージでわかるように、これはパッケージがすでに最新版になっているときに表示されるエラーなので、問題ありません。
最後は、Snapパッケージの削除です。「snap remove」コマンドで削除するパッケージを指定します。
$ sudo snap remove notes
削除の実行結果も、1行だけで済みますね。
さらに詳しくsnapコマンドについて知りたいときは、「man snap」でマニュアルを参照してみましょう。
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