Ubuntu 15.10のgThumb 3.3.1では、サムネイル一覧から画像をクリックすると「選択」でしたが、Ubuntu 16.04のgThumb 3.4.3では「開く」に仕様変更されています。
この仕様変更により、「サムネイル一覧から画像を選択してリネームする」といった基本操作が難しくなっています。
gThumb Mailing Listsによると、将来的に「gThumb 3.5.x」で設定可能になるそうですが、それまでの間はgThumb 3.3.1にダウングレードすることによって、シングルクリック選択を使うしかないようです。
[gthumb-list] Use double click in browser window? https://mail.gnome.org/archives/gthumb-list/2016-May/msg00003.html
まず、gThumb 3.4.3がインストールされている場合は、先に削除しておきましょう。ホームフォルダ内のユーザー設定ファイル(/.config/gthumb/)は、残したままでもかまいません。
「gthumb-data_3.3.1.is.3.2.8-0ubuntu3_all.deb」と「gthumb_3.3.1.is.3.2.8-0ubuntu3_amd64.deb」の2つのDebパッケージを、以下のページからそれぞれダウンロードします。
3:3.3.1.is.3.2.8-0ubuntu3 : gthumb-data : amd64 : Wily (15.10) : Ubuntu https://launchpad.net/ubuntu/wily/amd64/gthumb-data/3:3.3.1.is.3.2.8-0ubuntu3
3:3.3.1.is.3.2.8-0ubuntu3 : gthumb : amd64 : Wily (15.10) : Ubuntu https://launchpad.net/ubuntu/wily/amd64/gthumb/3:3.3.1.is.3.2.8-0ubuntu3
必ず、最初に「gthumb-data_3.3.1.is.3.2.8-0ubuntu3_all.deb」を、次に「gthumb_3.3.1.is.3.2.8-0ubuntu3_amd64.deb」の順でインストールします。
GDebiからインストールしようとすると、「より新しいバージョンがソフトウェアチャンネルから入手できます」とメッセージが表示されますが、無視してインストールしましょう。
インストールが完了したら、Synapticを起動して「gthumb」と「gthumb-data」を選択し、「パッケージ」メニューから「バージョンを固定」を選びます。
バージョンを固定しておくことで、gThumbのアップデートが「ソフトウェアの更新」に表示されなくなります。
また、Ubuntu Software (gnome-software)には、Synapticのバージョン固定を無視するという不具合があります。
「ソフトウェアとアップデート」の「アップデート」タブにある「セキュリティアップデートがあるとき」オプションが、「ダウンロードとインストールを自動的に行う」になっていると、知らないうちにgThumb 3.4.3に戻ってしまう場合があります。
古いバージョンに固定した時は、インストールを自動で行わないように、「すぐに表示」に変更しておきましょう。
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