Ubuntu 18.04 LTSには、標準デスクトップ環境としてGNOMEがインストールされることになりました。
Ubuntu 18.04 LTSはGNOMEを標準デスクトップとしてリリースされる
まだ約1年ありますが、Ubuntu 16.04にもGNOMEをインストールして、今からGNOMEの操作に慣れておきましょう。
GNOME https://www.gnome.org/
Ubuntu 16.04に標準でインストールできるGNOMEのバージョンは、GNOME 3.18です。
より新しいバージョンのGNOMEをインストールするには、「GNOME3 Staging PPA」という、次のリリース前にテストとして使用されるPPAを追加する必要があります。
GNOME3 Staging PPA: https://launchpad.net/~gnome3-team/+archive/ubuntu/gnome3-staging
GNOMEの最新版は、2017年3月にリリースされたばかりのGNOME 3.24ですが、残念ながら現時点でUbuntu 16.04にインストールできる新しいバージョンは、GNOME 3.20になります。
【注意】GNOME3 Staging PPAは、あくまでもテスト用のPPAです。ほとんどの機能が問題なく動作しますが、インストール後に重大な問題が発生する可能性もあります。
何か問題があったときのために、ここではUnityと併用できるかたちでインストールします。
インストールで消費されるディスク容量は約1.5GB、インストール時間は約30分かかります。
「GNOME3 Staging PPA」を使用するためには、メインの「GNOME3 PPA」も追加する必要があります。
ここでインストールする「ubuntu-gnome-desktop」は、Ubuntuフレーバーである「Ubuntu GNOME」のメタパッケージです。
$ sudo add-apt-repository ppa:gnome3-team/gnome3-staging $ sudo add-apt-repository ppa:gnome3-team/gnome3 $ sudo apt update $ sudo apt-get install ubuntu-gnome-desktop
インストールの途中で、ディスプレイマネージャ(ログイン画面を提供するプログラム)の設定画面が表示されます。
「了解」にフォーカスして「Enter」キーを押すと、デフォルトのディスプレイマネージャの選択画面が表示されます。
「lightdm」がフォーカスされているのを確認したら、「Enter」キーでインストールを進めましょう。
コマンドプロンプトに戻ったら、インストールは完了です。
あとは、Ubuntuを再起動して、ログイン画面の右上にあるロゴアイコンから「GNOME」を選択してログインしましょう。
もし、ロゴアイコンをクリックすると、ログイン画面のアイコンとパスワードボックスが消えてしまい、デスクトップの切り替えができないという問題が発生した場合、以下の方法を試してみてください。
ログイン画面で「Enter」キーを押せば、パスワードボックスが再表示されます。
いったんUnityのままログインしてから、端末から以下のコマンドでlightdmの設定を再構築します。
$ sudo dpkg-reconfigure lightdm
再構築後にログアウトすると、今度はアイコンクリックで「GNOME」が選べるようになっているので、GNOMEに切り替えてログインしましょう。
間違って再起動してしまうと、もう一度lightdmの再構築からやり直すことになるので、必ず「ログアウト」するように注意してください。
GNOMEでUnity Dashに相当するものが「アクティビティ」です。
アクティビティの起動は、上部パネル左にある「アクティビティ」をクリックするか、キーボードのスーパーキー(Windowsキー)です。
上部ボックスからキーワード検索してアプリを起動するのは、Unity Dashと同様です。
左側に表示されるアイコンがランチャーで、お気に入りのアプリを登録したり、起動中のアプリケーションの切り替えに使用します。
また、中央には起動中のアプリのサムネイルも表示されるので、こちらからアプリを切り替えることもできます。
パネルアイコンには、電源、サウンド、ネットワークが並びますが、これらはそれぞれ独立したものではなく、一体化されています。
クリックするとメニューが表示され、ボリュームコントロール、明るさの調整、ネットワーク、ログインユーザーなど、1つのメニューから様々な操作ができます。
下部にある2つのボタンは、左がシステム設定で、右が電源オフや再起動です。
なお、時計やカレンダーは、上部パネル中央に配置されます。
また、日本語入力やUnityで使用していたインジケーターのアイコンは、デスクトップ左下に格納されます。
驚いたことに、GNOME3のウィンドウには、閉じるボタンしかありません。
最大化/最小化ボタンを追加するには、標準でインストールされる「GNOME Tweak Tool」を使います。
「設定項目」から「ウィンドウ」を選んだら、「タイトルバーボタン」の「最大化」と「最小化」をオンにしましょう。
GNOME3で開いているウィンドウを切り替えるには、アクティビティを表示するか「ALT + TAB」スイッチャーを使いますが、いちいち操作するのが面倒です。
Windowsのように、開いているウィンドウを下部パネルにリスト表示したい場合は、GNOME Tweak Toolの「拡張機能」を使います。
「設定項目」から「拡張機能」を選んで、「Window List」をオンにします。
すると、開いているウィンドウのアイコンとタイトルが下部パネルにリスト表示され、クリックで切り替えができるようになります。
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